2050年、人と自然が共生進化する社会を迎えるために

古生代の姿で生き続け、私たちの生活圏にも居たカブトガニが日本の海から姿を消そうとしています。
今、私たちはカブトガニと地球の生命の尊さを重ねて考えています。
私たちは、加速度的にＩＣＴネットワークを発展させてきた一方で、大自然の一部であることを忘れ、自らこれを破壊してきました。現在、地球は生物の大量絶滅時代に突入していると言われています。
国際政府間科学・政策フォーラムIPBESの予測によると、地球に存在する推定800万種の動植物のうち、少なくとも100万種は、数十年以内に絶滅の可能性があるとの事です。地球史上最も短期のペースです。
太古からの命を私たちがあっという間に破壊しようとしていることの背景に、私たち自身の目的及び謙虚さの喪失、文化軽視・文明過信の経済・利便市場主義の生き方があるのではないか。
それは今、結局私たち自身の幸せをも、破壊しようとしていないか。
今まで生態系の頂点に立って思いのままに生きてきた私たちは、簡単に脱皮なんかできないかも知れないが、海水化学工業は「緑と水とエネルギーの自然循環」をアプロープリエイトテクノロジーで提案する研究開発企業として、身近な生活場のQOLの向上へ、社会に小さくとも確かな一石を投じることができるよう、努力を続けます。
2050年、人類の叡智と、謙虚さとやさしさを動員して彼らが生きる海を取り戻すこと。そのことが次世代、次々世代の人々の豊かな暮らしに繋がることを信じて。

※QOL：海水化学工業が事業の目的にしているQuality Of Life（生活場・人生の質）の向上を表しています。
※アプロープリエイトテクノロジー：適正規模技術。社会的、経済的、地理的条件などの環境からみて、最も効果的と思われる規模・技術を表しています。